MedBank株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:李明宙、https://medbank.co.jp)が開発した甲状腺結節超音波画像解析用AIソフトウェアに関する臨床検証結果が、第68回日本甲状腺学会学術集会において発表されました。

本発表は、東京医科大学病院 呼吸器・甲状腺外科の甲状腺専門医である小野怜子先生(11月29日(土) 第3会場(2F 開成)10:30~11:20 一般演題⑪ 診断)をはじめとする研究グループにより行われ、「人工知能(AI)を用いた超音波画像診断支援システムによる甲状腺結節の評価」をテーマとして報告されました。

■ 第68回日本甲状腺学会 開催概要

会期(現地開催) : 2025年11月27日(木)~29日(土)
会場 : ホテルハマツ(福島県郡山市)
テーマ : 「福島の地で 甲状腺学を愉しむ」

■ 発表の背景

甲状腺結節の診断において、超音波検査は低侵襲で有用な検査手法である一方、画像評価は医師の経験に依存しやすく、診断結果のばらつきや、過剰検査・見逃しにつながる可能性が指摘されています。
近年、こうした課題に対し、AIを活用した超音波画像診断支援システムの臨床応用が注目されています。

■ 検証方法

本研究では、当社が開発した甲状腺結節超音波画像解析用AIソフトウェアを用い、東京医科大学病院において後ろ向き検証が行われました。

本ソフトウェアは、超音波画像から甲状腺結節を自動検出・解析し、TIRADS(Thyroid Imaging Reporting and Data System)に基づいて結節のリスク分類を行う診断支援システムです。検証対象は、2022年1月から2023年12月までに甲状腺結節に対して手術が施行され、病理診断が確定している403症例とされました。

■ 検証結果

対象症例の年齢中央値は53歳(11〜93歳)、女性317例、男性86例でした。
病理診断の内訳は、良性117例、悪性286例(乳頭癌を中心とする)でした。

本AIソフトウェアの診断性能は以下の通り報告されました。

感度:92.9%

特異度:56.8%

陽性的中率:84.6%

陰性的中率:75.9%

正診率:82.7%

■ 考察・意義

本研究において、本AIソフトウェアは高い感度および陽性的中率を示し、甲状腺結節の悪性リスク評価において、医師の経験差による診断のばらつきを低減する可能性が示唆されました。特に、超音波検査において細胞診(FNA)が必要な症例を適切に選択するための診断支援ツールとしての有用性が期待される結果となりました。

■ 今後について

当社は今後も、医療現場のニーズに即したAI医療技術の研究開発を推進し、医師の診断を支援する安全かつ信頼性の高いソフトウェアの実用化を目指してまいります。

これから医師の診断を支援する安全かつ信頼性の高い「超音波甲状腺結節画像診断AI支援システム」ソフトウェアの実用化を目指しており、PMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)への申請準備も進めています。

日本甲状腺学会  第68回日本甲状腺学会学術集会